まなびあテラス開館5周年記念展 「植松弘祥 書の道」ー書の魂を求めてー
2021年06月20日〜2021年07月25日
美術館|展覧会
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日本の書道界において第一線で活躍し、昨年5月に逝去した東根市の書家・植松弘祥(うえまつ・こうしょう)の回顧展を開催します。
植松弘祥は1932(昭和6)年、現・山形県村山市楯岡生まれ。植松家の養子となり、20代で書の道を志します。家業のかたわら、師・殿村藍田(とのむら・らんでん)の指導を仰ぐため、毎週、東根から鎌倉へ夜行列車で通い修行に励みました。鎌倉通いを始めて1年、日本最大の公募展・日展の書道部門で入選を果たし、たちまち頭角を現します。入選22回、そして、応募総数約1万点の中から10点のみ選ばれる特選を2度受賞する快挙を成し遂げました。日展審査員を3度務め、東北・北海道地区で唯一の特別会員として、日本書道界にその名を刻みました。
郷土の自然や文学を愛し、自身の創作活動に加え、数多くの学校や企業の理念を書にしたため納めるなど地域活動にも貢献。東北を代表する書家の一人として、書道の普及に奔走し、平成25年には東根市初となる名誉市民称号が贈られました。
この展覧会では、日展特選作品2点をはじめ、晩年の代表作のひとつ〈茂吉のうた〉シリーズ全10首、個人所蔵や県内各所から集めた作品などおよそ40点を紹介します。植松弘祥のひたむきな探求心の精華をご堪能ください。
会 期:2021年6月20日(日)~7月25日(日)9時~18時 入場無料
休 館 日:6月28日(月)、7月12日(月)
会 場:特別展示室/市民ギャラリー
植松弘祥先生を想う
「書家の命は筆を持つ事」と最後まで筆を握り続けた弘祥先生。「大欅は大自然の神秘、筆塚の蔵王石は地球の神秘。そこから書の魂を学びたいものだ」とたびたびお話くださいました。ときに力強く語り、昨年1月に訪れたときは、ゆっくりゆっくりと。そこには、書の魂を求め続ける挑戦者の姿がありました。
『書の実学者 日展書家 植松弘祥』著者 小関正男
企画・主催:まなびあテラス 協力:アートセンターカタギリ、大風印刷、曳沼博雅堂、有美堂、欅墨書院、植松龍祥