東京国立近代美術館工芸館名品展 多彩なる近現代工芸の煌めき
2018年10月06日〜2018年11月25日
美術館|展覧会
本展は、東京国立近代美術館工芸館が所蔵する工芸作品を効果的に活用し、広く地域の鑑賞機会の充実及び美術の普及を図るとともに、地域の文化振興に貢献するため、東京国立近代美術館工芸館巡回事業として開催するものです。
日本の工芸品は、特に明治時代、欧米における熱狂的な日本ブームにのって、海外へ大量に輸出されていきました。明治政府は、殖産興業及び外貨獲得という目的から、この動向を支持し、工芸を重要な輸出品目と位置付けて、工芸品制作を奨励しました。こうして、技巧を凝らした、類い稀な作品群が次々と生み出され、世界に冠たる日本近代工芸の発展の基礎が形成されたのです。その後、その技を受け継ぎながらも、工芸品制作の中に自らの個性を見出そうとする作家たちの登場や、美術工芸団体の設立などにより、日本の工芸は、伝統と創造性が融合され、まさに現在、それらが昇華した姿として確立されています。
本展では、こうした日本の近現代工芸の技と歴史、そしてそれから生み出された「美」をご覧いただくため、東京国立近代美術館工芸館の膨大な所蔵品の中から、陶器・ガラス・漆工・木工・竹工・染織・人形・金工の各分野を代表する珠玉の名品を展示します。これらの作品群を通して、世界でも高い評価を受けている日本の近現代工芸の神髄に触れていただければと思います。
開催期間:2018年10月6日(土)-11月25日(日)
開館時間:9時~18時 ※展覧会初日は開会式(10時30分~)終了後に開館します
休館日:10月9日(火)、22日(月)、11月12日(月)
観覧料:一般200円(150円) ※()内は20名以上の団体料金。
※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方とその付添社者1名は無料。
※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢のわかるもの、障がい者手帳をご提示ください。
会場:まなびあテラス 特別展示室
主催:東京国立近代美術館、まなびあテラス 制作協力:NHKプラネット
鈴木長吉《十二の鷹》(部分)1893年 稲垣稔次郎《結城紬地型絵染着物 竹林》1958年
板谷波山《霙青磁牡丹彫文花瓶》1925年 鹿児島寿蔵《紙塑人形 地久》1961年
●開会式
10月6日(土) 10:30~
場所:まなびあテラス エントランスホール
※開会式終了後、東京国立近代美術館工芸館 中尾優衣主任研究員によるギャラリートークをおこないます。
【展覧会関連企画】
●タッチ&トーク
10月21(日) 11:00~12:00
内容:展覧会の会場で作品の見どころをご紹介し、タッチコーナーで実際に工芸作品に触れることで、
素材や技法の魅力を体験します。
場所:特別展示室、市民ギャラリー
講師:東京国立近代美術館工芸館 今井陽子主任研究員、西岡梢研究補佐員
定員:20名(小学生以上)/参加料:無料(展覧会の観覧料が必要)
申込:電話または総合案内カウンターへ直接
●藍染ワークショップ
10月27日(土)・28日(日) 11月3日(土)・4(日)
講師:BUAISOU 結城研氏(10月27日、28日のみ)
※詳細は、まなびあテラスホームページ内、藍染ワークショップページ、または館内広報をご確認ください。
●講演会「日本の近現代工芸の歩みから現在(いま)を考える」
11月3日(土)14:00~15:30
場所:まなびあテラス 講座室
講師:東京国立近代美術館工芸館 唐澤昌宏工芸課長
参加料:無料 定員:50名
申込:電話または総合案内カウンターへ直接
●週末ギャラリートーク
期間中の土・日・祝日 14:00~14:30
内容:まなびあテラスのサポーターが、出品作品の見どころをご紹介します。
集合場所:特別展示室入口/参加無料(展覧会の観覧料が必要)
※開催内容、日程が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
氷見晃堂《金銀線象嵌欅平卓》1960年 (写真左) 藤田喬平《飾筥 菖浦》1973年 (写真中央) 藤井達吉《銅切透七宝巻雲紋手箱》1920年 (写真右)