大西暢夫の、村へのまなざし
2019年11月09日〜2019年12月26日
美術館|イベント・展覧会・ギャラリートーク
巨大ダムに沈む村、精神科病棟での人生、津波で家族を失った人々―
大西暢夫は、報道では見えない村々の物語を哀惜と優しさをもって取材し、写真や映像で記録し続けています。
被写体となる人々と、長期にわたって関係を築きながら撮影される膨大な記録は、ときに十年以上の歳月をかけて書籍や映画にまとめられ、失われてゆくものの大きさを伝え、残してきました。
本展は、大西がライフワークとして追い続ける岐阜県揖斐郡徳山村の写真・本・映画などの作品群を起点に、ダム建設により集団移転を余儀なくされた村々、大震災被災地に生きる家族や、精神科病棟に長期入院する人々の暮らしを、写真家・大西暢夫のまなざしを通して見つめていきます。
『おばあちゃんは木になった』(2002年)より
『徳山村に生きる』(2009年)より
展覧会 「大西暢夫写真展」
『おばあちゃんは木になった』(2002年)、『ひとりひとりの人-僕が撮った精神科病棟』(2004年)、『ぶたにく』(2010年)、『津波の夜に-3.11の記憶』(2013年)など、写真家・大西暢夫の書籍からその眼差しと軌跡をふりかえる自選写真展。
会期=2019年11月9日〔土〕→12月26日〔木〕
会場=まなびあテラス 特別展示室
開館時間:9:00~18:00/入場無料
休館日:11月11日〔月〕、25日〔月〕、12月9日〔月〕
●ギャラリートーク
2019年11月9日〔土〕14:00~15:30
登壇:大西暢夫(聞き手:宮本武典/本展キュレーター)
※予約不要/直接会場までお越しください。
●ドキュメンタリー上映会&トーク『水になった村』
岐阜県揖斐郡徳山村に戻ってきた老人たちによる自給自足の、変わりゆく風景に寄り添った15年にわたる記録。胸にせまるドキュメンタリー。
開催日=11月9日〔土〕
会場=フォーラム東根
上映作品『水になった村』(大西暢夫監督/2007年/92分)
■タイムテーブル
午前:10:00~12:30(予定)|登壇:大西暢夫×宮本武典(キュレーター)
午後:18:00~20:30(予定)|登壇:大西暢夫×和合亮一(詩人)
〔前売券〕 1,100円(取り扱い:フォーラム東根、ソラリス、フォーラム山形、まなびあテラス)
〔当日料金〕一般=1,700円/大学生=1,400円/シニア=1,100円/高校生以下=1,000円/幼児(3歳以上)=1,000円
※フォーラム東根のプレミアム会員・メンバーズカード割引他各種割引可、各種招待券のみご利用不可
【上映会会場】
●フォーラム東根
〒999-3716 山形県東根市大字蟹沢1797-1
TEL:0237-43-8061/無料駐車場500台
大西暢夫 ONISHI NOBUO
写真家、映画監督。1968年東京生まれ、岐阜県揖斐郡池田町育ち。写真家で、映画監督の本橋成一氏に師事。アシスタントをするあいまに、ダムに沈む岐阜県揖斐郡徳山村の取材をはじめる。2001年から精神病棟に長期入院する人の撮影をスタート。それをきっかけに、日本国内におけるアール・ブリュットの作品とその作者の取材を多数手がけるようになる。震災直後に被災地に入り、いまも東日本大震災の取材を続けている。主な著書に『おばあちゃんは木になった』(ポプラ社/第8回日本絵本大賞)、『ぶたにく』(幻冬舎エデュケーション/第59回小学館児童出版文化賞、第58回産経児童出版文化賞大賞)。映画に『水になった村』(第16回EARTH VISION 地球環境映像祭最優秀賞)、『家族の軌跡-3月11日の記憶から』など。現在、最新作のドキュメンタリー映画『オキナワへいこう!』(2018年)を全国上映中。
主催=まなびあテラス/共催=フォーラムシネマネットワーク/企画=宮本武典、まなびあテラス/企画協力=NHKプラネット、ポレポレ東中野、和合亮一/宣伝美術=梅木駿佑