からくり人形師 九代玉屋庄兵衛展 ー伝統の技と挑戦ー
2021年08月28日〜2021年10月10日
美術館|企画展
※感染症対策のため、すべての方に個人情報のご記入をお願いしております。
※混雑時は会場内の入場制限を行います。その他、まなびあテラスの感染症対策にご協力をお願いいたします。
※9/18(土)、9/20(日)、9/21(祝)は玉屋庄兵衛門下による実演を行いますが、展示作品実物を
用いての実演となります。実演中は、展示室内で該当作品の鑑賞ができない場合があります。
【実演について詳しくは下記をご覧ください】
九代玉屋庄兵衛の、からくり人形の技と匠の世界
【茶運人形】(1995年)
人を形どった木の身体に布で着物を着せ、顔を描く。その手・足には木でできた歯車が仕掛けられていく。
玉屋庄兵衛の手によって一体一体の人形に息吹が吹き込まれた瞬間から個性を持った"人形"が生まれます。
"からくり人形"つまり"動く人形"の歴史の原点は古くは平安時代に始まったと言われています。
その後、江戸時代に花開き庶民に愛された"からくり人形"の伝統を継承し修復や復元、創作活動を続けてきた
からくり人形師 玉屋庄兵衛。本展では日本を代表する、からくり人形師 九代玉屋庄兵衛の作品を一堂にご紹介します。
"山車からくり""座敷からくり"の代表的な作品をはじめ、"創作からくり"の最新作を発表します。また、九代目は現在、意を決して初代作『鶴』の復元に取り組むなど、継承された技を生かし新たな挑戦を続けています。
その取り組みは日本のものづくりの技の伝承であり、今後に継承し守られるべき大切な宝です。
九代玉屋庄兵衛の、からくり人形の技と匠の世界をご堪能ください。
【開催概要】
まなびあテラス開館5周年記念
「からくり人形師 九代玉屋庄兵衛展 -伝統の技と挑戦-」
会 期:2021年8月28日(土)~10月10日(日)
会 場:特別展示室、市民ギャラリー
開館時間:9時~18時(17時30分最終入場)
休 館 日:9/13(月)、9/27(月)
入 場 料:一般1000円(800円)、高校生以下500円(300円)
※( )内は前売料金および10名以上の団体料金
※障がい者手帳をご提示の方とその同伴者1名および未就学児無料
●前売チケット取扱期間=2021年7月26日(月)~8月27日(金)
●前売チケット取扱所=まなびあテラス、チケットYBC(023-634-8600)、チケットぴあ(Pコード:685730)
※まなびあテラスでご購入の場合は、総合案内カウンターまでお越しください。
※チケットYBCはお電話で、チケットぴあはセブンイレブンのマルチコピー機端末でご購入ください。
監 修:九代玉屋庄兵衛
主 催:まなびあテラス
共 催:山形放送、NHKエンタープライズ中部
ー本展の見どころー
【座敷からくり人形】
内部に歯車・カムなどのメカニズムとぜんまいの動力をもち、自動でうごく人形のことであり、
有名な『茶運人形』をはじめ『独楽廻し』『弓曳童子』『文字書き人形』などを展示する。
【弓曳童子】(1998年) 【文字書き人形】(2012年)
【山車からくり人形】
山車(だし)祭りは江戸時代の町人文化が華ひらいた曳き山の祭り。山車に載せられた人形に仕掛けをしたのが山車からくり人形の始まりである。中部地方、旧尾張藩には、からくり人形を搭載した山車が祭事の伝統とともに数多く残っている。
【犬山祭梅梢戯】(2003年九代目全面修復) 【京都祇園祭蟷螂山】(2004・2014・2019九代目修復)
【半田西成岩『鵺(弓張月の対峙)』】(2007年)
【新作創作からくり人形】
初代考案の「鶴」の復元や、からす天狗が御籤(みくじ)をひいてくる「船弁慶からくり御籤」、スケッチ画のみから形にした「弓曳小早舟」など、九代目の独自の感性で挑んだ新作からくり人形を紹介する。
【鶴】(2021年) 【船弁慶からくり御籤】(2018年~2019年)
【弓曳小早舟】(2009年)
【イベント】
からくり人形の実演を追加開催!
玉屋庄兵衛門下による茶運人形の実演を行います。
※九代玉屋庄兵衛本人の実演ではありません。
日時:18日(土)、19日(日)、20日(祝) 随時開催
場所:展示室内
※感染症対策のため、時間未定で開場中で随時開催いたします。
また、混雑具合により人数制限を行う場合がございます。
係員がお声がけする場合には、会場整理にご協力をお願いいたします。
※整理券・予約等はございません。
「九代玉屋庄兵衛による実演」(予定) こちらのイベントは終了いたしました。
茶運人形や弓曳童子などの座敷からくり人形の実演を行います。
日時:8月28日(土)、8月29日(日) いずれも ❶11時~ ❷13時~ ❸15時~
会場:図書館ブラウジングコーナー(参加無料・各回先着20名)
※展示作品実物を用いての実演です。実演中は展示室内で該当の作品の鑑賞ができませんのでご注意ください。
※当日午前9時より受付にて整理券を配布します。
※新型コロナウイルスの影響で中止または変更になる可能性があります。
【イベント参加をご希望の方は、必ず下記リングをご覧の上ご来館ください】
九代玉屋庄兵衛による実演イベント参加希望の皆様へ
九代玉屋庄兵衛(1954-)
昭和54年(1979年)25歳で七代目に弟子入りし、平成7年(1995年)41歳の時に玉屋庄兵衛を襲名。平成10年(1998年)に幕末のからくり人形師・田中久重が制作した「弓曳童子」の完全復元に挑戦し成功する。現在九代目は「初代ゆかりの鶴を復元させるのが夢」と語り、鶴の骨格を研究するなどして復元に挑む。
【鶴の掛け軸(今泉楳渓筆)】江戸時代