卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展
2024年08月10日〜2024年10月14日
美術館|企画展
日本を代表する陶芸家、鈴木藏(すずき・おさむ/b.1934-)。荒川豊蔵*(1894-1985)に続き二人目の「志野」における重要無形文化財保持者(人間国宝)です。
鈴木藏は岐阜県土岐市に生まれ、多治見市市之倉町の丸幸陶苑に勤務する父の助手として働く中で、本格的にやきものづくりの道へと進み、1966年31歳で独立。薪窯でしか焼けないとされていた「志野」にガス窯で挑戦し、自然への畏敬の念を重んじ、伝統を大切にした中から独自の作陶スタイルを確立していきます。
*荒川豊蔵(あらかわ・とよぞう/1894-1985)美濃の陶芸家。桃山から江戸初期に人気を博すも流行の変化から焼造されなくなった志野について、1930(昭和5)年、荒川が志野陶片と古窯を発掘。美濃陶芸を現代に蘇らせるべく研究・制作に没頭。1955(昭和30)年、「志野焼」と「瀬戸黒」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。
鈴木藏《志野陶塑》2018年 個人蔵 | 鈴木藏氏近影 |
「志野には日本人の美意識の独自さと素晴らしさがある」と語る鈴木藏。作品を作るなら「新しくて、力強いもの」という姿勢を崩さず、古来の日本人の感性を現代の作品へと表現しています。
2024年に卒寿を迎えるのを機に、本展ではこれまでの鈴木藏の挑戦と研究の集大成である初期から最新作までの作品を一堂に展示します。桃山時代から続く古典の大切さに鈴木藏の美意識を映し出した独自性に富んだ作品群から、鈴木藏の軌跡と“今”をご紹介します。
出品作品より
鈴木藏《志野茶碗》2013年 国立工芸館蔵 |
鈴木藏《織部壺》1972年 個人蔵 |
鈴木藏《志埜大皿》1991年 国立工芸館蔵 |
桃山時代を代表する器も特別展示!
作家が影響を受けた桃山時代の作品も特別公開いたします。
右)《志野草花文茶碗》 桃山時代/16-17C 個人蔵
展覧会情報
卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展
会 期:2024年8月10日(土)~10月14日(月・祝)
時 間:10時~18時(最終入場17時30分)
休館日:8月13日(火)、8月26日(月)、9月9日(月)、9月24日(火)
会 場:特別展示室、市民ギャラリー
観覧料:一般800円、高校生以下無料
* 各種障害者手帳(または「ミライロID」)提示の方と付添者1名無料
* 20名以上の団体は観覧料より各自100円引
(当館では観覧料支払いは現金のみの取扱いです/本展の前売券はございません)
主催:まなびあテラス・東根市美術館、NHKエンタープライズ東北
共催:山形放送
関連イベント
- 講演会「志野の魅力-人間国宝 鈴木藏の作陶と作品」
志野焼の歴史や特徴を踏まえ、伝統と革新が織りなす鈴木藏の志野の魅力についてお話しいただきます。
講 師:唐澤昌宏氏(国立工芸館館長)
日 程:2024年8月25日(日) 14:00~
場 所:市民ギャラリー
対 象:どなたでも
定 員:30名程度(事前申し込みあり)
参加費:無料(ただし、ご参加には当日入場券の購入が必要です)
申込開始日:7月15日(月・祝)~ お電話または総合案内窓口にて受付(0237-53-0229)
- ギャラリートーク
当館学芸員による作品解説をツアー形式で行います。(申込不要。当日会場へ直接お越しください。)
日 程:2024年9月8日(日)、9月22日(日) いずれも14:00~15:00
対 象:どなたでも
参加費:無料(ご参加には当日入場券の購入が必要です) - 展覧会へようこそ!(対話型鑑賞)
会場内に在廊するスタッフや来場者同士で、気軽にトークしながら作品を自由に鑑賞して楽しむプログラム。(申込不要。当日会場へ直接お越しください。)
日 時:9月15日(日) 14:00~15:00
対 象:どなたでも
参加費:無料(ご参加には当日入場券の購入が必要です)
本展に関するお問い合わせは 東根市美術館 までお願いします。
また、当ページに掲載されている画像および広報物の使用を希望される方はお問い合わせください。
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999-3730 山形県東根市中央南1-7-3(東根市公益文化施設まなびあテラス内)
電話:0237-53-0229(受付:9時~18時/休館日のぞく)
ファックス:0237-42-1296
メール:info@manabiaterrace.jp または お問い合わせ よりお送りください