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イベント情報

"Do It Yourself" 石巻工房の家具 2011-2017

2017年04月15日〜2017年05月21日

美術館|イベント・ワークショップ・企画展・告知・募集

web 2.jpgFlyer design by satoshi suzuki

web AA.jpgAA STOOL SERIESPhoto by Yusuke Owashi

006.jpgISHINOMAKI STOOLPhoto by Yusuke Owashi

石巻工房は、東日本大震災後に宮城県石巻市で、国内外のデザイナーや建築家、家具メーカーらの支援を受けて、被災した地域を住民自らが復旧するための「ものづくり工房」として設立されました。現在は“DIYとデザインの力で人と街を興す、世界初のDIYメーカー”として自立し、「規格材で、特殊な工具は使用しない」セルフビルド精神を貫きながら、シンプルでありながらデザイン性に優れた家具を、石巻から世界へ発信し続けています。
この展覧会は、2011年から現在まで石巻工房がつくってきた60点以上の家具を、工房スタッフの証言とともに時系列で展示いたします。地域再生プロジェクトとしての6年間の軌跡は、「デザインとは何か?」という再考を私たちに促すとともに、混迷する社会を生き抜くキーワードとしてのDIY(Do It Yourself/必要なものは自分でつくる)を浮かび上がらせます。

  • 会期: 2017年4月15日[土]—5月21日[日]
  • 会場: まなびあテラス 市民ギャラリー
  • 開館時間: 9:00-18:00(第2・第4月曜休館) 入場無料
  • 主催: まなびあテラス
  • 企画: 宮本武典(まなびあテラス芸術アドバイザー/東北芸術工科大学准教授)
  • 制作協力: NHKプラネット、千葉隆博(石巻工房)、藤原友美(石巻工房)、中島彩、株式会社アートエッグ、まなびあテラスサポーターズクラブ
  • 展覧会グラフィック: 鈴木敏志+小関司(杉の下意匠室)

●石巻工房とは?
2011年の東日本大震災をきっかけに宮城県石巻市に生まれた家具ブランド。建築家の芦沢啓治を中心にデザイナーら有志が集まり、復興・復旧のために自由に使える〈地域のものづくりの場〉として石巻工房を設立。翌年、石巻のまちなかに移転し、工房を拠点に「DIY」「デザイン」「家具」をキーワードとした支援・制作を行う。2012年グッドデザイン賞「BEST100」「復興特別賞」受賞。現在、「株式会社 石巻工房」として法人化し、芦沢と工房長の千葉隆博を中心に、デザインの力でDIYの可能性を広げる「DIYメーカー」として、また地元の人々の自立運営する小さな産業として、地域を活性化する起爆剤となることを目指している。 http://ishinomaki-lab.org

●関連プログラム(会場:まなびあテラス)
オープニングトーク「自分たちの手でつくる、石巻DIYの未来」
石巻工房の工房長・千葉隆博氏と、震災直後から様々な復興支援アートプロジェクトに取り組んできた本展プロデューサー・宮本武典氏によるクロストーク。大震災直後の混乱から、世界初のDIY家具メーカーはいかにして立ち上がってきたのか。作品の解説を交えながら石巻工房の「これまで」と「これから」を語り合います。
日時:2017年4月15日[土]14:00-15:00/入場無料・申込不要 直接ギャラリーへお越しください。
出演:千葉隆博(石巻工房工房長)×宮本武典(本展プロデューサー)

千葉隆博氏 プロフィール
1972年4月 石巻生まれ。地元の高校を卒業後、一時はログビルダー(ログハウスをつくる人)を目指して建築の道に進むも、家業である鮨店(助六鮨)で父とともに鮨職人として働く。 約20年間家業に従事する中、東日本大震災で被災。震災後、石巻工房に関わり、モノづくりに再び携わるようになる。2014年3月に株式会社石巻工房として法人化。現在、株式会社石巻工房工房長を務める。家業の鮨店は父親が再建し、繁忙期にはバイトとして板場に立つこともある。趣味はモノ作り。

宮本武典氏 プロフィール
キュレーター・アートプロデューサー/東北芸術工科大学美術館大学センター准教授
1974年奈良県生まれ。タイで美術教育に従事したのち、武蔵野美術大学パリ賞奨学金により滞仏、原美術館学芸部アシスタントを経て東北芸術工科大学へ。同大美術館大学センター主任学芸員として、建築家や民俗学者など様々な専門家と協働し、地域に根ざしたアートプロジェクトや東日本大震災被災地への教育支援プログラムを数多くコーディネートしている。キュレーションを手がけた主な展覧会として、西雅秋「彫刻風土」、荒井良二「山形じゃあにぃ」、石川直樹「異人」、向井山朋子「夜想曲/Nocturne」、大蔵村肘折温泉「ひじおりの灯」など。山形県文化振興懇談会委員。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」プログラムディレクター。まなびあテラス芸術アドバイザー。

008.JPGDIY picnic」山形ビエンナーレ2016Photo by Kohei Shikama

DIY体験「バードハウスをつくろう」
石巻工房と東北芸術工科大学は、2015年から2年間「Fondation Enfants du Japon(スイス)」の助成を受け、DIYデザイン教材を共同開発してきました。「バードハウスをつくろう」では、石巻工房が2016年9月に「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」で発表した屋外用DIYユニット「DIY picnic」をまなびあテラスに移設します。子供たちに「ものづくりの楽しさ」のプレゼントはいかがでしょうか。親子での参加も大歓迎です。

日時:開催期間中の土日・祝日 10:00-16:00 
参加料金:1500円(総合案内カウンターでキットを購入いただきますと、市民ギャラリー内DIY体験コーナーにて会場スタッフが制作のお手伝をいたします。作ったものはお持ち帰りいただけます。)

※4/15のオープニングは、東根市在住あるいは、東根市の学校に通学していて、かつ事前に申込されている中高生限定となっております。オープニングで作られたバードハウスは、開催期間中、会場内に展示されます。

協力:東北芸術工科大学

007.JPGDIY picnic」山形ビエンナーレ2016Photo by Kohei Shikama